メクレンブルク家の王女で後にプロイセン王妃となるルイーズ(Luise von Mecklenburg-Strelitz:1776-1810)は、同世代のマリー・アントワネットと同様、田園での質素な生活を好んでいました。それを体現する形として建造されたパレッツ邸は彼女の理想だったようです。室内の装飾は新古典主義にふさわしく、ベルリンで仕込まれた壁紙、ライラックやブドウの細かいボーダー柄が採用されました。それと同じくして製作されたこのカップもプロイセンで流行した彼女のテイストをよく表現しています。若くして亡くなったルイーズですが、現代でも人気があることは何よりの証拠です。